居酒屋離れ①
本日はこちら。
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外食市場の動向に関し
全体では+と好調な一方、
居酒屋にフォーカスすると売上高・客数ともに10年連続減少という極めて厳しい状況となっています。
ではなぜ10年連続で減少傾向にあるのでしょうか?
①客数減少
そもそも飲み会の機会そのものが原因のように考えられます。
仕事帰りの外飲みに「行っていない」人が2013年同時期(2013年7/16~18の3日間)の同調査と比べて5.3ポイント増加しているとのこと。
参照:
https://www.intage.co.jp/gallery/drinking/
理由を考えると「忘年会スルー」という流行からみる、飲み会離れが深刻になっている点が大きいかと。
②客単価減少
次に客単価の減少が考えられます。
大きくは実質賃金マイナス。
賃金減少は飲み会参加を足止めするに十分影響を与えるでしょう。
また、昨今アルコールが飲めない人が1/4ということで
原価率が低く儲けが出やすいアルコールの注文減少も客単価をへらす要因となります。
③人件費高騰
いわずもがな、業界全体に影響を与えている人件費高騰は
居酒屋においてもコスト増加の要因となります。
④キャッシュレス対応に伴うコスト増
昨今のキャッシュレス対応により
・導入コスト:設備投資費
・運用コスト:手数料の支払い
・教育コスト:決済方法の教育
など導入から運用まで幅広くコストが加わります。
故に個人事業主であるほどキャッシュレスが広まらないようにも思えます。
⑤仲介手数料↑
IT化が進むことで飲食業界にまつわる多くのプラットフォームが誕生しました。
プラットフォームによる来店数向上は見込める一方
仲介マージンや掲載料の支払いが生じ、プラットフォームが存在しないときよりも
そういった仲介手数料が中抜され、より薄利になるといった現象が考えられます。
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以上のように、考えただけでもかなり厳しい居酒屋業界。
今後もウォッチしていきたいと思います。