marie.メモ

日々の出来事・考えを整理するためのブログです。

ダイナミックプライシング②

続きです。
企業側のメリットも含めDP流行の背景についてまとめました。

そういった背景含め、相性のよい商材などあれど
今後日用品も含めどんどんDPは発展していくと思っています。

ところで、顧客視点にたつとDPってどうなのでしょうか?

顧客側のメリット

DPを導入することで、顧客側のメリットはあるのでしょうか。
結論箱モノ商材以外はメリットは少ないです。さらに細かくいうと
①箱モノ商材でかつ「価格で判断しない方々」、つまり高所得者へのメリットはある
低所得者~中所得者も①箱モノ商材②一定の条件がそろう場合、メリットはある

つまり、基本的にはデメリットのほうが大きい
と思っています。

高所得者へのメリット

高所得者はそもそも価格によってものの判断を行っていません。
そのためDPの影響をうけませんが、
価格高騰により低所得者~中所得者の需要が低下した場合、同一価格のときと比べ購入が容易になります。

このように、需要増加による価格変動によって
「商品/サービスの獲得が容易になる」場合、メリットを感じることはできるでしょう。

低所得者~中所得者のメリット

メリットがある商材とは、箱モノ商材です。
つまり
・ホテル/飛行機/スポーツチケット/ブライダルなど供給量に限りがある商材
であり、わたしが条件とは
・顧客側に選択権をもってこと
であり、上記内容を満たせば低所得者~中所得者はメリットがあると思っています。

というのも、DPの良いところは同一商品を条件次第では低価格で取得することが可能な点です。

例えば結婚式場の場合、サービス自体は変わらないですが、大安と仏滅では価格が異なる場合があります。
上記内容は、通常同じサービス内容なのに仏滅ということで通常よりも低価格で利用できるという意味です。

このメリットを享受するには、そもそも仏滅の日程を選択できる必要があります。

顧客側のデメリット

一方デメリットはただ1つ、今まで低価格で取得できていたものをもしかたら高い内容で買う必要がある点にあります。

実際すでにAmazonが導入したDPに対する批判がでているようです。
forbesjapan.com


企業側がDP導入で気をつけるべきこと

以上内容を踏まえると
・商材特性上、DPに対し相性が良い商材=箱モノ商材がある
・それ以外の商材では、消費者は快く思わない可能性がある
ということがいえます。

では実際箱モノ商材以外でDPを導入する際
企業側は何に気をつければよいでしょうか?

個人的には
①最低価格/最高価格の保証
②きちんと自社比較をさせる
以上2点だと思っています。

①最低価格の保証

Amazonの例もそうですが
アルゴリズムのみに頼ってしまうと、適正価格がとんでもないことになってしまう可能性があります。
その点はきちんと最低価格保証/最高価格の保証は
人間の意志をもっておこなうべきだと思います。

②自社比較をさせる

もう1点は自社比較をさせる点です。

DP導入一般化は消費者の価格に対する意識をより高める可能性があり
価格変動によって「他社比較の誘発」も考えれます。

もともと需要と供給にあわせ価格を変動させることを目的としているDPですが
そもそも他社購買を誘発してしまうようでは意味がありません。
あくまで「自社商品」を時間軸で比較検討してもらう必要があるでしょう。

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以上まとめましたが、
…そもそも日用品といった最寄り品は元々価格での比較が前提となるため
自社で比較検討してもらうには、例えば最高価格がそもそもどこよりも低い。

…となると、結局Amazonが強い、という結論になるのでしょうか…。
やはり価格競争となると、AmazonなどPFがどこまでいっても強そうです。