ネット処方箋しんどい
三度目の正直を合言葉に頑張っていきたいです。
さて今回は下記記事をピックアップ。
www.nikkei.com
驚愕ですね。
1年間やってみて登録した薬局29店舗、利用者が16人…まさしくアイデア先行で実態が伴っていないといえるでしょう。
とはいえ超高齢化社会を迎えている日本では
病院通いが難しくネット上で処方箋受け取りを完結できるなんて…!素晴らしいことかと。
ではなぜここまで普及しなかったのでしょうか?
①そもそも利用可能者が少ない
とにかく条件が厳しすぎる。
エリアによって多少違うようでしたが、愛知などでは自宅から16km以内に病院がないことが条件だとか。
その上、テレビ電話の環境があるなど
複数の条件を満たさなければならない現在の仕様だと結構しんどそうです。
②環境整備の不足
次の要因としては環境不備。
これは病院側、患者側どちらもいえます。
病院側では、処方箋の電子化が進んでいないため結局処方箋の原本を近くの薬局まで郵送しなくてはならないという、元も子もない話になっています。
これではいくらニーズがあったとしても、薬局側の負担が増えるばかりです。
処方箋の電子化が進んでいない環境では、ネット処方箋は難しいでしょう。
また顧客側にたつとテレビ電話の環境が整っていることが第一です。
二世帯住宅では設置などはスムーズにいくかもしれませんが核家族化が進む中で
老夫婦だけでセッティングなどできるかと考えると、少しハードの普及としてもしんどそうかなと。
③認知度低
あとは単純にそもそもの認知度が低いということがあるかと。
使い勝手がよければ自然と口コミで広まるかとは思いますが
そもそも既得権益からの反対により認知が広まっていないとも考えられます。
というのも、記事にある通りそもそも中小規模の薬局は医療機関周辺に店を構えることが多いです。
となるとネット通販が広がることで産業構造が一変する可能性もあります。
そのため、ネット処方箋自体に対し積極的に取り組まない可能性があるため、
薬局側からの認知度向上が期待できないのでは?というように思えます。
(そもそも導入したのも29店舗とのことですので。)
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とはいえ、既得権益は新しいサービスによって淘汰されるべきかなと。
便利ではあるはずなので、何かしら広まると良いように思えます。