ネットスーパーについて考える②
さて昨日はネットスーパーの台頭について述べましたが
スーパーマーケットの長・イオンがネットスーパーに本格参入。
イオンが英ネットスーパー企業Ocadoグループ子会社Ocado Solutionと国内の独占パートナーシップ契約を結んだとの記事です。
記事によると
①ネットスーパー強化を目的
②直近は物流は業務委託、将来的には自社物流をメインにラストワンマイルを強化
③現在は店舗でのピッキング→出荷。新ネットスーパーは、大規模なITを駆使した配送専用倉庫でのピッキング→専用物流センター→出荷
の3点だそうです。
配送専用でのピッキング作業はAmazonと思想は同じでしょう。
しかし、個人的にはネットスーパーに舵を着るべきではないと思います。
①既存店舗との商圏カニバリ
新しく専用倉庫を設立との記載でしたが
そもそもイオンは全国に多くの店舗をもっており、基本的には既存店舗の商圏とカニバるはずです。
そうなると追加投資をしたわりに
回収できるほどの市場はすでにないのではないでしょうか。
②ECサイトの土俵では勝てない
既存店舗として拡大してきたイオンですが
店舗をもたず倉庫に全力投資しているAmazonなどECサイトには追いつけないでしょう。
同じ土俵で戦うのは得策ではありません。
ではどうすればよいのでしょうか?
考えられる方法としては、既存店舗の有効活用です。
①カニバルのであれば今まで通り既存店舗からの配送を行えばよいでしょうか。
それでいうとNOです。
なぜならば、うまく行かなかったからこのように専門倉庫を設立するという経緯になったはずです。
そもそも今までがうまくいかなかった理由としては
既存店舗はあくまでも「売るため」の倉庫となっているはずであり
「配送するため」の倉庫とはなっておらず、ロボットなどの参入が難しいでしょう。
そのためスムーズなピッキングが困難となっているはずです。
ただせっかく網羅的に商圏を保持しているイオンならば
各店舗が「倉庫」として働きを行えるような投資を行うほうがよいでしょう。
イメージは下記の通り