marie.メモ

日々の出来事・考えを整理するためのブログです。

ブックオフとメルカリの関係性

中古品を見に行くことが多く、中でもブックオフには頻繁に行きます。
有価証券報告書を見てみると、ブックオフは2016年頃は営業利益が赤字になっていました。


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参照:
https://www.bookoffgroup.co.jp/ir/finance/finance1.html


ぱっと思いつくのはメルカリなどCtoC取引におされたからのように思えますが
中古市場全体が拡大傾向になっているところをみると
CtoC中古市場という新しい市場を生んだともいえるでしょう。
そのためこの赤字理由はメルカリの影響ではないと言えます。

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参照:
https://www.recycle-tsushin.com/news/detail_3619.php


とはいえ営業利益は2018年度以降好転しています。
ではなぜ、好転したのでしょうか。
それは「中古市場の利用がメリカリによって活性化され、眠っていたニーズが再び呼び起こされたから」だと考えています。

CtoCの台頭で中古販売が身近に

メルカリの台頭によって中古販売・購入の利用が手軽になりました。
いまでは中古品に限らずハンドメイドや転売など様々な利用がされていますが
「使わないものは捨てる」→「使わないものは売って原資に」という価値観の変化がおこりました。

このことにより、中古市場全般が
利用しやすい環境になったことがいえます。

煩わしい手間の排除

メルカリは便利な手間でありますが、それは”購入する側”にとってというところが大きいです。

販売側は出品こそ簡単ですが、
消費者同士のやりとりや配送作業など煩わしいことが意外と多いです。

自分で販売することで高く売れるという利点はありつつ面倒に思う人が多いでしょう。
そういった消費者からすると、店舗に持ち運ぶだけでOK、自宅査定OKの既存サービスは手軽といえます。

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一見競合の出現と思われるメルカリの出現は
ブックオフにとって、逆に既存市場を活発化させた”嬉しい誤算”ともいえるでしょう。