marie.メモ

日々の出来事・考えを整理するためのブログです。

中国発の最新トレンド

日本ではやっとキャッシュレス化の動きが進みつつある中(実際はそこまでは広まっていない)
中国の動きはもう1,2歩以上先にありますね。

www.nikkei.com


顔認証はくるとは言われてはいますが
すでに1000店舗以上に導入したとのこと。
なぜこのように中国は最新トレンドを発信していくのでしょうか?
それは複数要因が、今このタイミングで重なり合ったことが大きいように思えます。

複数要因をPEST的観点でまとめてみました。

政治的観点:政府主導

何よりも大きいのは政府主導というところ。
そもそも今までとはまったく違った概念・環境となるため、その環境に合わせた法を整備する必要があります。

ということは、政府が前向きにならないことには話は進みません。

多少強引なやり方だとしても、中国政府のこういった動きは非常にスムーズのように思えます。
(アリババなど企業の力が強すぎて動かざるを得ない、という可能性も高いですが)

経済的観点:所得層の変化

中国は中間所得層が一気に増えているため
口座との連携が不可欠なキャッシュレスや顔認証が普及しやすい環境が急速に整ってきているでしょう。

社会的観点:犯罪の予防

中国は元々偽札が出回っていることが社会的な問題でした。
キャッシュレスにすることで、偽札を防ぐこともできますし
記事にあったとおり、顔認証が進むとそれ自体が防犯カメラの機能も果たします。

そういった社会的問題とタイミングがマッチしたというように思えます。

技術的観点:技術の発達

急速に技術が発達している中で
顔認証は①本当に本人だけ認識するのか②認識スピードがスムーズか
という2点が大きな導入障壁になります。

それら①②が技術的に解消されたということが大きいでしょう。

全ての要因が噛み合った

普及した要因は様々あるかと思いますが
中国に限ってはそれらがうまく噛み合って、まさにいま、導入しやすい環境が整っているということが大きいように思えます。

日本では中々導入に時間がかかりそうですが
顔認証になり、財布をもたなくてもよい生活になればいいなぁと常々願っております。