marie.メモ

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DPが有効的に機能する条件

さて昨日はコスパについてお伝えしましたが
価格の話でもう一つ。

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日本では飛行機や宿泊施設では一般的になっているDP。
最近ではスポーツチケットや一部結婚式場などでも取り入れられている需供に合わせた”変動価格制”の考え方です。

AIの発達により需要予測がしやすくなることで
日本においてもDPが多くの場面で使われるようになるでしょう。
ではどういった状況だとDPが有効的に作用するのでしょうか。

それは”提供価値が変化するものかどうか”にあると思います。

DPの本質はいかに提供価値に見合った価格を販売できるかです。
そのため提供価値が変化するものほどより有効的に活用すると考えられます。

大前提①固定費の割合が高い

提供価値の変化について話す前に。

まずDPを考える以前の問題として稼働率について考える必要があります。
基本的に固定費はたとえ顧客が0人であろうと100人であろうとかかりますが
ホテルや飛行機、結婚式場など固定費が高いものは稼働率を高める必要があります。

極端な話、1円でも営業利益が+になるならば価格を極端に下げてでも稼働させたほうが会社としては良いのです。

大前提②最低価格がそもそも提供価値に見合っているのか

USJの記事は公平性について疑問視されていましたが
私個人の意見としてはUSJやディズニーはもう少し値段を挙げても問題ないと思います。

待ち時間が数時間の時点で、需要過多なのは言うまでもなく。
つまりUSJが提供する価値に対して価格が見合っていないといえるでしょう。
(もちろん施設として、待ち時間を退屈させないような工夫やそもそも待ち時間も楽しみの1つという考え方もあるかもしれませんが。一旦そこは置いておきます)

DPを活用することで実質値上げのような形にもなりますが
そもそもDP導入以前に、最低価格自体を上げても良いと個人的には思います。

施設側もキャパを増やす目的で、施設を充実させていますしね、そのことでさらに提供価値は高まっているかと

提供価値の変動

提供価値が変動する要素は大きく分けて
①利用日程
②その他要因
があると思います。

①利用日程

ホテルや宿泊施設、結婚式場などは基本の提供価値は変わらないものの
利用できる日程によって提供価値は大きく変わります。
つまり、顧客が利用したい日に製品・サービスを利用できることにこそ価値がある、ということです。

DPで考えられる提供価値の変動のほとんどはこちらにあたります。

②その他要因

ざっくりまとめてしまいましたが、スポーツの対戦カードがこちらにあたります。

スポーツは販売時点で提供価値がまだ確定していないのが他の要因とは大きくことなり
試合結果や試合内容自体によって大きく提供価値がかわります。

不確定要素が高いものの、とはいえ”期待値”は試合前からある程度決まります。
たとえば巨人VS阪神だとか、先発がマーくんだとか。
このように利用日のみならず、その他の要因で大きく価値提供が変わるスポーツはDPに向いているといえるでしょう。

なるべく固定費化したい

DPは需供により価格を変動できるため、より利益率を高められる一方で
サービスの特性上固定費化がしづらいものになります。

企業としては固定収入を増やし、収入を安定化させたいもの。
ということで次回はこういった変動するものをいかに固定収入にしていくのか。
企業の取り組みについてまとめられたらと思います。