D2Cのリアル店舗の活用
大企業によるD2Cブランド買収の話は米国のみならず日本でもおこっている。
過去記事でも記載した内容であるが
D2Cは企業から顧客へ自社チャネルを活用し販売することで
① 自社チャネルのため、ブランドイメージをコントロールできる
② 顧客データを収集できる
③ 手数料がないため、より安い価格で顧客に提供できる
といったメリットがあると言われている。
一方でD2Cのデメリットも存在する。
① 認知度の向上
小売店を利用する場合、自社を目的としていない顧客の目にも触れる可能性がある一方
まず自社ブランに来てもらえるよう認知度を上げる必要があるのはD2Cの課題ともいえる。
② 顧客体験
ECサイトでの販売が主であるため、試着や使用感といった実際の使い心地を体験することができない。
そのためD2Cブランドが体験の場や認知度を上げるため期間限定のポップアップ店を出すことが多い。
こちら店舗での活用は収益化ではなく、あくまでも体験。無料で試着をすることで、最終的にECサイトへの購入につなげる。
そんな中、体験→購入の流れだけでなく、体験そのものを収益化しようとしている動きがある。
極上の体験による収益化
The Dreamery社はマットレスのD2Cブランドだが、
同店はマットレス+仮眠スペースを確保することで、45分間の昼寝ができる仮眠スペースを有料提供している。
ロッカー・寝具・スキンケア用品が完備されており、まさに「極上体験」
D2Cブランドが作る「次世代小売店」とは? 米国最新リポート:日経クロストレンド
もちろん従来どおり使用感を確かめるために無料で少し横になってみるだとかは可能であるが
その体験を最上級に高めることで、その体験そのものに価値をもたせているのである。
体験のイベント化
もう1つは先日案内したAmazon Bar。
多数のお酒試飲できる期間限定店舗になっているが、そもそも専用のソムリエやイベントなど多くの企画が目白押しとなっている。
試飲を楽しむことはもちろん、その試飲という行為そのものをイベント化することで、入場料として収益化している。
いずれにせよ、ただの顧客体験以上に何か提供できるようなしかけが今後必要にのように思える。
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私事ですが、23日まで記事投稿の一時中断させていただきます。
たっぷりインプットしてきます。