多事業展開の相互作用は本当にあるのか?
お久しぶりです。
本日からまたブログ更新していきます。
今回はこちら。
ヤマダ電機が行うリフォーム事業と本家家電量販店事業の相互作用がうまくいっていないという記事だが
こういった本業からの多業界展開がうまくいっていない例は多く見受けられる。
相互作用がうまくいく例とうまくいかない例の違いについて自分なりの意見をまとめてみた。
商品・サービス自体の質による差別化有無
横展開する場合
①既存サービスの関連商品・サービス
②既存サービスの技術を使用した、別ジャンルの商品
といった展開方法が一般的である。
①の場合、既存サービスが魅力的な商品であればあるほどその恩恵をうける。
②の場合、既存サービスのイメージが強すぎると一般的に「なんで○○がこれを?」となるが
そのイメージを払拭するには商品・サービス自体に魅力がなければならない。
富士フィルムのアスタリスクなどは②の好例といえ
フィルム技術を用いて商品化した化粧品「アスタリスク」は商品自体に差別化要素があるため広がったともいえる。
逆にいうと、中途半端な品をつくるぐらいならつくらないほうがマシといえる。(俗に言う、コケてしまう)
認知度の確保
今回のヤマダ電機の例はこちらに近いようにいえる。
家電とリフォーム事業は同じ住宅に関することであり、近しい商材といえる。
しかし家電といえばヤマダでも、リフォームとして思いつくかといえばNOである。
むしろ既存イメージが強ければ強いほど、別イメージを追加するのは難しいかもしれない。
もちろん既存サービス利用時に認知度を広めること自体は可能だが
ヤマダ電機でいえばお客様は「家電」を買いに来ていることがほとんどであり、それ以外にはなかなか頭に入りにくいのが自然である。
もちろん既存サービスと別事業に展開する場合はより認知度の高める必要性は重要だが
関連商品・サービスへの展開を考える場合も、認知度確保のため地道な認知活動を行う必要があるといえる。