marie.メモ

日々の出来事・考えを整理するためのブログです。

飲食店の無断キャンセル

ここ数年、飲食店の無断キャンセルが度々ニュースで報じられることが多かったですが
ついに逮捕される事態となりました。

www.nikkei.com


無断キャンセルによる損害は
年間2000億円になるともいわれ、深刻な問題の1つとなっています。
ではなぜ起こっているのでしょうか。

原因はインターネットサービスの普及による「手軽さ」

原因として考えられるのは
インターネットでの手軽な予約が可能になったから
ということが挙げられるでしょう。

「手軽」というのは、①連絡手段の手軽さ②キャンセルの手軽さ
の2点が考えられます。

幹事側として一番避けたいのは「お店がどこも予約できないこと」。

そのためまずお店を抑えるという思考になりますが
①連絡の手軽さから、まず最低限のお店を調べて予約
そして
②キャンセルの手軽さから、さらによい店舗を調べて比較検討
③結果、当初予約した店舗のキャンセル業務が発生。
というフローに至っていることが想定されます。
無断キャンセル理由の首位も「複数店舗を予約したから」ということが挙げられています。

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参照:
https://netatopi.jp/article/1121925.html

そのため、無断キャンセルの実態としては
③を忘れてしまうことが根本の要因のように思えます。

解決方法は事前決済、与信審査

では解決方法は何が考えられるのでしょうか?
個人的には事前決済か、あるいは与信制度の導入がよいように思えます。

①事前決済

いわゆる「デポジット制の導入」です。
事前に一定料金を支払った上で、無断キャンセルの場合デポジット料を支払うというものです。
こうすることで②キャンセルの手軽さを強制的になくすことができるため、無断キャンセルには一定の効果がでるでしょう。

とはいえ、キャンセル料の発生は消費者側の心理的負担がかなり大きいため
サービスとしてそもそも消費者側に普及するかどうかで考えた場合、かなりハードルが高いように思えます。
そのため、個人的には②与信制度の導入が良いように思えます。

②与信制度

金融商品では一般的となっている与信審査。
この考え方を飲食店の予約にも応用する考え方で
無断キャンセルが増えるとそもそも予約自体ができなくなる、といった仕組みにできれば
キャンセルされた店舗だけでなく、飲食店全体のメリットとなります。(未然にキャンセルしそうな人を弾けるようになるため)

一見さんお断りの老舗に関しても
紹介制は昔からある「与信審査」の1つと考えることもできます。

多くの飲食店では紹介制の導入は難しいため
ITを駆使し、与信審査を手軽に・飲食業界全体で行えるようになることは個人的には効果のある施策の1つと思っています。

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モラルの低下など言われがちですが
それでは解決できないままなので、顧客フローをしくみ化することで発生するのを防ぐ働きは良いでしょう。