BAKE CHEESE TART
美味しいですよね。
さて、BAKE CHEESE TARTを運営するBAKEは
代表商品は言わずもがなチーズタルトであるものの
他にも「バターサンド専門店 PRESS BUTTER SAND」や「アップルパイ専門店 RINGO」など「1ブランド1プロダクト」の戦略をとっています。
これ自体は有名な話で理由としては
店舗製造するためのオペレーション簡素化が主であり
1商品で売上を確保するため「8割市場(8割の人が好きそうな商品で展開)」を狙い撃ちしています。
料理はできたてが美味しいのは当たり前で
そのための他施策が全てストーリーとして繋がっており、ビジネスモデルの1つとしては素晴らしいと思います。
一方でこのビジネスモデルで進めるのはしんどいとも思います。
理由としては下記通り。
①既存店舗売上の向上-A:客数を伸ばす
まず継続的に成長し続けるには
①既存店舗売上の向上、②新規店舗の出店が考えられます。
既存店舗売上を向上するにはA:客数を伸ばすことが重要です。
特に既存顧客の定着が肝になります。
例えばBAKEが新しく出店した持ち歩けるパフェブランドのメインターゲットは「原宿を歩いているお姉さん」だそうです。
つまり20~30代の女性ということかと思いますが、そもそもこのターゲットは流行り廃りに敏感なので簡単に裏切ります。(笑)
言い方に語弊はありますが、8割市場は言い換えると無難な商品。
だからこそ簡単に代替される可能性も高い上、そもそも競合が多いこのターゲットに対し既存顧客を定着させていくのは困難でしょう。
割り切って新規顧客を刈り取り人波おえたら、次のブランドにチェンジするぐらいのほうが良いと思います。
②既存点売上の向上ーB:客単価の向上
そもそも1ブランド1プロダクトのため他の商品とのセット販売などでアップセルさせることができません。
そのため客単価の向上は販売個数を増やすしかありませんが
ただできたてをその場で食べれる、といったウリを考えると販売戸数を極端に増やしていくことは困難でしょう。
③新規ブランドを作りまくる
以上①②から、既存店舗の売上向上は難しくこうなるといかに安く新規ブランドを立ち上げ、出店していくかが肝となります。
実際BAKEはこのやり方を採用しているように思えますが
この焼畑農業的な考えは1つずつ確実に商品候補を潰していくことになるので、
継続的に作り続けていくことは難しいように思えます。
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1ブランド1プロダクトと割り切り徹底しているBAKE。
現状の企業規模まではこのやり方がむしろ効率的とも思えますが
今後企業展開を考えると少しやり方を変えたほうがよいかもしれません。