なぜリクナビ問題は起こったのか
もはや過去の出来事にはなっていますが
この夏リクナビ問題がざわつきましたね。
わたしがいっているリクナビ問題とは
リクナビが内定辞退率の情報を学生の許可なく(許可をとっていたら良いというわけではないですが)
企業側に販売したという問題のことです。
この出来事はなぜ起こったのかを考えてみたときに
「単純に倫理観の欠如」といえる状況ではありますが
本質的には「ビジネスモデル上の弱点」が根本の要因のように思えます。
リクルートのビジネスモデル「リボンモデル」
リクルートの王道ビジネスモデルとも言える「リボンモデル」。
何かというと、
多数の消費者・企業を集め、その両者を結びつけることで設けるというビジネスモデルであり
リクルートの場合、マネタイズ方法は完全に企業側から広告費をもらっているので消費者は完全無料です。
このビジネスモデル自体に大きな弱点が生じています。
支払いが企業のみ≒優先順位が企業に?
というのも、お金の支払いが発生している以上
仕様はどんどん企業側を重視するような設計となってしまっても仕方がないかと思います。
(普通に考えて、お金を払う側を重視しなければマネタイズできませんが)
もちろん消費者がいなくなっては元も子もないということはわかっているとは思います。
そのためリクルートのようなプラットフォーマーは両者の目線をもつことが重要です。
しかし、今回のDMPはまさに「企業側の視点のみに偏ってしまったこと」に問題があるのではないでしょうか。
ーーーーーー
企業がお金が支払っているのは「消費者がいるからこそ」。
その点を忘れず、顧客視点を意識しながら企業と関わっていければと思います。