中古スマホ③
長らく引っ張ってきた中古スマホ。
最後に自分ならどのようにやっていくかについて述べたいと思います。
今回はじゃんぱら(中古買取・販売の専門店)の社長だと仮定します。
なお、じゃんぱらの既存サービスは下記通り
【既存】
ターゲット:電気ヲタク
Product:PC・スマートフォン・デジカメ・オーディオの中古販売・買取、iPhone修理
Place:繁華街
Price:標準
Promotion:特になし
出店:秋葉原他、繁華街
IT:ネット見積もりなど対応
【新規】
ターゲット:電気ヲタク、格安スマホを利用する若年層
Product:PC・スマートフォン・デジカメ・オーディオの中古販売・買取、iPhone修理
Place:繁華街
Price:標準
Promotion:ウェブマーケ強化による、①修理事業②買取事業の強化
出店:秋葉原他、繁華街
IT:ネット見積もりなど対応
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①認知度の強化
まずは供給量を増やすためにも
買取数を増やす必要があります。
そのためにもすでに行っている修理事業、買取事業の取り組みの
認知度を高める必要があります。
一方通常の買い取り事業の情報発信だけでは
メルカリの手軽さにかなうはずもなく。
メルカリといったフリマアプリにはできない「修理事業」があるので
まず販売前の修理段階での接点強化することで、販売チャネルの1つとして若年層に認識してもらいます。
中古スマホ②
昨日の続きです。
市場形成に至っていない理由について述べていきたいと思います。
①中古市場に出回るスマホ数が少ない
まず第一に供給量の不足。
私もなのですが、スマホって機種変しても壊れていない場合手元に残しませんか…?
ちょっとソース元怪しい&古いデータで恐縮ですが
約8割の人が手元に残すとのこと。
なんやかんや中古市場に出回る数の少なさが普及しにくい要因の1つだと思います。
②購入するのに最低限の知識が必要
①にも付随しますが
基本的には
1.中古販売店(ブックオフ)
2.中古家電専門店(じゃんぱら)
3.プラットフォーム(メルカリ)
などで中古スマホは出回ります。
そもそも①③などはリーチ数(来店数/閲覧数)が多い分
コスパの良い商品はすぐ売れてしまうため、リーチしにくいです。
②はかなり家電色が強いため
来店するにもそもそもハードルがあるでしょう。
仮に①②③いずれかで中古スマホにリーチできたとしても
基本的には商品陳列されているだけなので、自分自身で
A何が問題なのか
B価格に対しスペックは十分なのか
など調べる必要があります。
通常の中古市場でもABは調べていると思いますが、スマホは家電な点ABのハードルが少し高いように思えます。
以上のことから、需要はあれど専門知識が最低限必要のため、結果ユーザーがリーチしにくい点が2つ目の理由です。
③3大キャリアが強い
3つ目は3大キャリアが強い、つまり代替品が強い点が大きいと思っています。
基本的には3大キャリアの場合
修理や故障なども店舗で行うため、買い替えも実施。
その際中古スマホは引き取りを行うことが多いです。
そのため、中古市場に携帯は流れにくいでしょう。
そう思うと中古スマホの主戦場はSIM Free携帯かつ
修理の際は各メーカーとの交渉が必要な格安スマホ。
中古スマホが普及するためにはMVNOが普及することは不可欠でしょう。
一方で中々普及しにくいというのが現状のMVNO。
参照:
https://www.m2ri.jp/news/detail.html?id=355
理由としては、やはり3大キャリアの手厚いサービスによって乗り換えが生じにくいことが
最大要因だと思っています。
というのも携帯電話はもはや生活必需品。
なくては生活もままならないという人がほとんどですし
携帯電話が壊れたときなどの対応は急ぎのことも多々あるでしょう。
となると、安い格安スマホに切り替えるよりも結局はサービスが手厚い三大キャリアのほうが安心
という方がほとんどなのではないか、というのが最後の仮説です。
最近は三大キャリアもお得なプランを用意していますし
そこまで価格が作用していないこともあるかもしれません。
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以上が市場形成に至っていない要因になります。
ではもしも、自分が中古スマホを扱う店主ならばどうするか。
次回述べたいと思います(中古スマホネタ、ひっぱります。(笑))
中古スマホ①
新しくしました!
そして初めて、中古スマホ(google pixel3 37000円)を購入しました。
これがまた結構大変でした…
ということで今回はスマホ、とりわけ中古スマホについて
述べていきたいと思います。
スマホ市場
そもそもスマホ全体について簡単に。
言わずもがな三大キャリアが全体の約7割を占める寡占市場です。
3大キャリアのみの契約数累計が1億以上あることから
成熟市場の中のユーザーの獲得合戦になっています。
参照:
denwa-bangou.com
中古スマホ市場
スマホ市場を①価格②サービスの2軸で細分化した場合
中古スマホのポジショニングは左下(低価格×フォロー体制不十分)になります。
中古スマホ市場の価値提供は、言うまでもなく圧倒的な低価格。
現に中古スマホの購入理由第一位は低価格が挙げられています。
(私もそうでした)
中古スマホ市場の成長
市場規模でみても携帯中古市場は拡大傾向にあります。
うちスマホは17年度で256万台(106.4%)、18年度には308万台に達するとみられています。
参照:
https://www.bcnretail.com/market/detail/20180125_47302.html
一見拡大傾向にあるものの
スマホ市場全体の販売台数は少し前の数字ですが、2015年で2000万台。
仮に2018年度販売台数が増えていないにしても、中古スマホ市場はスマホ市場の2割以下。
市場としてまだまだ形成されていないように思えます。
参照:
https://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/555/Default.aspx
ではなぜ市場形成がそこまで進んでいないのでしょうか?
明日の記事で述べれればと思います。
野球人口について
本日はこちら
news.yahoo.co.jp
野球人口が減少しているという記事ですが
このこと自体は最近よく問題視されることですが
実は大学野球選手数は増加しているとのことです。
つまり大学までの競技継続率が高まっています。
ではなぜ競技継続率は高まっているのでしょうか?
大学進学において障壁となるのは
主に①経済的要因②そもそも合格できるかどうか③部活動以外での学び
以上3点を整えることができれば、
仮に親が反対した場合でも、説得できる材料になるはずだと個人的に思っています。
というわけで要因は下記3点だと思っています。
①奨学金体制の整い
1つ目は奨学金体制についてです。
大学授業料は安くはありません。
奨学金体制が整うことで、大学進学を経済的要因をまかなえるようになったことが
継続率を高めている要因の1つと考えられます。
奨学金体制の整えに関しては、実際利用者が増えていることから
窓口が広がっていることと推察できます。
②スポーツ推薦の整い
2つ目は入学制度です。
入学方法には一般入試からスポーツ推薦まで多種多様となっています。
そんな中年々推薦入試は増えています。
高校まで勉学にあまり励むことができなかった場合
スポーツ推薦はもちろん、自己推薦も含め一般受験以外の受験方法が増えていることは
大学進学をするにあたり、受験へのハードルを低くしているのではないでしょうか。
ちなみに、スポーツ推薦情報を集約するサイトもあるようです。
推薦入試が増えた/あるいはそういった情報が情報収集がしやすくなったことから
以前だと大学受験を諦めていた学生に対し
窓口が広がり、競技継続をより検討しやすくなったのではないでしょうか?
③スポーツ学部の新設
最後は学部に関してです。
大学以降も競技継続を行う学生はごくごくわずかでしょう。
その場合、大学で野球を行うと同時に大学で何かしら学びがあるほうが良いと思っているはずです。
日本では、2003年早稲田大学に初めてスポーツ科学部とスポーツに関する学部が生まれて以降
学部にスポーツ学部を新設している大学が増えています。(2008年立教大学など)
スポーツ学部では体育の教員免許をとることが基本的には可能であり
個人的な推察にはなりますが
競技継続をしながら教員免許の取得が可能、というメリットは学生にとっても大きな魅力となるはずです。
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以上3点が競技継続率の高くなっている要因かと推察します。
野球人口の減少についてはまた別記事でまとめたいと思います。
会員制サービス
今日もいい天気です。
さて、今回は会員制サービスについて。
会員制サービスのうち
会員向けリゾート施設を運営する最王手リゾートトラストの売り上げが伸びています。
参照:https://www.resorttrust.co.jp/ir/financial/
リゾートトラストに限らず
会員制リゾート全体が伸びており、18年は3970億円と、02年から倍増し以前のピークだった98年の2600億円を超す勢いです。
参照:
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54023030T00C20A1TJC000/
ではなぜ会員制リゾートが盛り上げりをみせているのでしょうか?
①二極化による富裕層増
現在日本では二極化が進んでおり
富裕層以上の世帯数は127万世帯以上と過去最高と言われています。
こういった会員向けサービスを利用できる所得層の人数が増えていることが根本の要因といえるでしょう。
参照:
https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2018/cc/1218_1
②訪日客による利用困難
近年訪日客は増えており
2018年にいたっては3000万人を超す勢いです。
そういった場合、お金を払ってでも予約をとりたい、あるいは外人がいない施設でのんびりしたい層は
一定数ニーズとして存在するでしょう。
今後も会員制サービスの利用は増える
今回は会員制リゾートに関しまとめたものの
基本的には会員制サービスは今後も伸びると思っています。
理由としては
「会員特典のメリットが差別化要素となりうる」
と思っているからです。
今回でいう会員特典のメリットは何よりも「利用したいときに利用できる」ということです。
もちろん会員数が増えればそのメリットはなくなりますが、その場合利用料金を上げればよいだけです。
このメリットは何にも代えがたいものであり、大きな差別化要素となるでしょう。
一般大衆向けであるコストコも会員制サービスですが
これも会員ゆえの「コスパの良さ」というメリットを享受できる点が大きいでしょう。
一方でこのメリットが明確でないと会員制サービスはうまくいかないでしょう。
大塚家具の低迷はこの辺が原因だと思っています。
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ということで今後も見ていきたいと思います。
福袋
皆さん買いましたか?
私はこの手のものはほとんど買わないですが、でかけてみると福袋の嵐ですね。
福袋といえば、お得である一方中身はわからないどきどき感という正月商戦の風物詩でもありますが
近年は「見える」福袋や高額福袋など多種多様な品ぞろえになっています。
調べてみると
福袋を購入する人の約半数がオンラインでの購入とのことです。
以上の記事で気になることが
もう1つ注目すべきは購入単価の違いです。売れ筋福袋の推定平均単価は実店舗が7,300円だったのに対し、オンラインでは10,300円と、オンラインの方が4割ほど高い結果になりました。
なぜオンラインのほうが推定平均単価は高くなるのでしょうか…?
私は下記3点があるように思えます。
①検討期間が長い
まず第一に検討期間の違いです。
オンライン福袋の場合、予約・購入が12月頃から行う方がいます。
一方実店舗は多くの場合、1月1日以降になります。
実店舗は基本的には①福袋目的での来店・購入、あるいは②衝動買い
のいずれかになります。
衝動買いの場合、1万円以下の金額が許容範囲と答える方が最も多いことから
比較的低額での購入単価になりそうです。
参照:
1万円以内の衝動買いは後悔しない⁉5割以上の人が月に1度は衝動買いをしている グルーポン・ジャパン「衝動買いに関する意識調査」を実施|グルーポン・ジャパン株式会社のプレスリリース
一方検討期間の長いオンラインは
じっくり費用にあった内容かを検討できるため、より高額になるのではないでしょうか。
②購入層が高い
2つめは購入層の高さです。
オンライン福袋の購入検討者のうち
1、2位は30~49歳となっています。
30~49歳となると、一般的には子育て世代であり
年末年始は実家へのあいさつや親戚の子守など自分たちには中々時間を使うことができない世代です。
(偏見かもしれないですが…)
一方で所得は20代よりも高まっていることから、
オンラインで手軽に購入し、かつ高額な商品購入を行っているのではないでしょうか。
③キャッシュレス決済
最後は支払い手段です。
実店舗もカード支払いなどキャッシュレス決済を行っていますが
オンライン福袋の場合100%キャッシュレスです(というよりカード支払いがほとんどでしょう)
これは感覚的な話ですが
カード支払いのほうが財布の紐がゆるむのでは?というのが最後の仮説です。
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そろそろ年末年始モードも切り替えですかね。
ゆったりと更新していきます。
ニトリのファッションEC本格参入
本日はこちら。
過去にも取り上げたこの内容ですが
どうやら本格参入するようです。
fujimuramarie-memo.hatenablog.com
うーん。
前の記事内容イマイチですね。(笑)
まぁそれはそれとして、今回は成功するのか?という観点で記事にできればと思います。
結論からいうと「成功は難しい」と思っています。
理由は下記2点。
①既存モデルとの相違
アパレルは流行り廃りに影響されやすい業界の1つです。
各社リードタイムをいかに短縮するか、
そのためにSPAモデルを導入したり売り切りモデルにしたりと様々なビジネスモデルを組みます。
それでもユニクロで営業利益率は10%と苦戦が強いられています。
参照:
https://www.stockclip.net/clips/47?sort_desc=true&sort_key=operating_income_ratio
ニトリの在庫回転率は約30日、家具業界でも特筆すべき数字ではあるものの
流行り廃りを敏感に読み取り在庫回転率を少なくするのは容易なことではないでしょう。